浄化槽の保守点検  浄化槽法 第8条・第10条

保守点検とは?

私たちが常日頃自分のからだの健康管理lに気をつけていると同様に、浄化槽についても保守点検という健康管理が必要になります。

 保守点検は浄化槽の各装置や機械類が正常に働いているかどうか、浄化槽全体の運転状況や放流水の状況はどうか、汚泥のたまり具合はどうか、配管やろ材が目詰まりしていないかなどを調べ、浄化槽の正常な機能を維持し、異常や故障などは早期に発見し予防的な措置を講じることを言い、人間でいえば健康管理にあたります。

 浄化槽は微生物の働きによって汚水を処理する施設ですから、まさに「生き物」です。微生物が活躍しやすい状況を常に保つ必要があります。特に微生物に酸素を供給するばっ気装置などは休みなく連続運転されていますから、きめ細かな点検が必要となります。また、消毒剤等の消耗品は、定期的に補給、交換が必要となります。

 さらに、各装置の点検を行うことにより、浄化槽の清掃を行う時期になっているか否かを判断し、必要ならば、浄化槽清掃業者に連絡することも保守点検の大切な役割です。このように保守点検の良し悪しは浄化槽の機能を常lこ保つうえで極めて重要です。

保守点検の実務

保守点検は技術上の基準に従って行わなければなりません。 以下、概略を示します。

  • 浄化槽周辺の状況を点検する。(臭気、異音、安全性、など) 
  • 使用の状況を点検する。(洗浄水量、異物の流入、など) 
  • 浄化槽内の状況を点検する。(汚泥の発生量、害虫、運転状況、など) 
  • 消毒の実施状況 放流水の状況 付帯設備の状況(電気、配管、など) などを点検し過去の状況と比較し 必要な措置をする。
  • 保守点検記録を作成し設置者に報告し状況を説明する。
  • 3業種連携体制により、清掃業者や検査機関との申し送りを行うとで、適切な浄化槽維持管理に努めております。

浄化槽管理士制度

浄化槽の管理には専門的な知識と技術が必要ですから設置者は都道府県知事の登録を受けた保守点検業者に委託することができます。 この保守点検業者にあって実際に現場での実務を行うのが国家資格者である、浄化槽管理士です。

【通常の使用状態の場合】

浄化槽の保守点検回数

浄化槽

保守点検の技術上の基準 (環境省関係浄化槽法施工規則 抜粋)

≫ 全文はこちら

第二条
法第四条第七項 の規定による浄化槽の保守点検の技術上の基準は、次のとおりとする。


浄化槽の正常な機能を維持するため、次に掲げる事項を点検すること。

  第一条の準則の遵守の状況

  流入管きよと槽の接続及び放流管きよと槽の接続の状況

  槽の水平の保持の状況

  流入管きよにおけるし尿、雑排水等の流れ方の状況

  単位装置及び附属機器類の設置の位置の状況

  スカムの生成、汚泥等の堆積、スクリーンの目づまり、生物膜の生成その他単位装置及び附属機器類の
   機能の状況

 
流入管きよ、インバート升、移流管、移流口、越流ぜき、流出口及び放流管きよに異物等が付着しないようにし、並びにスクリーンが閉塞しないようにすること。

 
流量調整タンク又は流量調整槽及び中間流量調整槽にあつては、ポンプ作動水位及び計量装置の調整を行い、汚水を安定して移送できるようにすること。

 
ばつ気装置及びかくはん装置にあつては、散気装置が目づまりしないようにし、又は機械かくはん装置に異物等が付着しないようにすること。

 
駆動装置及びポンプ設備にあつては、常時又は一定の時間ごとに、作動するようにすること。

 
嫌気ろ床槽及び脱窒ろ床槽にあつては、死水域が生じないようにし、及び異常な水位の上昇が生じないようにすること。

 
接触ばつ気室又は接触ばつ気槽、硝化用接触槽、脱窒用接触槽及び再ばつ気槽にあつては、溶存酸素量が適正に保持されるようにし、及び死水域が生じないようにすること。

 
ばつ気タンク、ばつ気室又はばつ気槽、流路、硝化槽及び脱窒槽にあつては、溶存酸素量及び混合液浮遊物質濃度が適正に保持されるようにすること。


散水ろ床型二次処理装置又は散水ろ床にあつては、ろ床に均等な散水が行われ、及びろ床に嫌気性変化が生じないようにすること。


平面酸化型二次処理装置にあつては、流水部に均等に流水するようにし、及び流水部に異物等が付着しないようにすること。

十一
汚泥返送装置又は汚泥移送装置及び循環装置にあつては、適正に作動するようにすること。

十二
砂ろ過装置及び活性炭吸着装置にあつては、通水量が適正に保持され、及びろ材又は活性炭の洗浄若しくは交換が適切な頻度で行われるようにすること。

十三
汚泥濃縮装置及び汚泥脱水装置にあつては、適正に作動するようにすること。

十四
吸着剤、凝集剤、水素イオン濃度調整剤、水素供与体その他の薬剤を使用する場合には、その供給量を適度に調整すること。

十五
悪臭並びに騒音及び振動により周囲の生活環境を損なわないようにし、及び蚊、はえ等の発生の防止に必要な措置を講じること。

十六
放流水(地下浸透方式の浄化槽からの流出水を除く。)は、環境衛生上の支障が生じないように消毒されるようにすること。

十七
水量又は水質を測定し、若しくは記録する機器にあつては、適正に作動するようにすること。

十八
前各号のほか、浄化槽の正常な機能を維持するため、必要な措置を講じること。

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